介護の現場には、たくさんの介護リーダーがいます。
リーダーがいて、その下に介護職が数名いてチームでケアを行っていますよね。
初めて介護リーダーになる方もいっぱいいるはずです。
「いいチームを作ろう」
「いいケアをしていこう」
「信頼されるリーダーになろう」
いろんな目標をもって意気込んでいるリーダーばかりのはずです。
老婆心ながら、そんな新人介護リーダーに伝えたいことがあります。
それは「聴く力」を身につけてください。
✓本記事の信頼性
僕が介護リーダーになったとき
最初に僕の話をさせてください。
僕は介護業界に入って、最初はショートステイに配属されました。
そこで、働きながら1年半後にはリーダーに指名されました。
僕は人生で初めてリーダーになり、部下を持ちました。
初めての経験で当時は結構意気込んでいました(笑)
「いいチームを作りたい」
「いいケアをしていこう」
「信頼されたい」
当時はそんなことを思っていましたね。
しかし、リーダーの仕事は結構大変でした。
何が大変だったかと言うと、部下からいろんな相談や愚痴や不満が上がってくるんですよ。
「○○さんのオムツの当て方が悪くて失禁してるんです。」
「○○さんちゃんと仕事しないんですよ。」
「夜勤多くてつらいです。」
解決すべきモノから愚痴っぽいモノまでさまざま。
もちろん解決できる相談には一生懸命答えて対応しましたよ。
しかし、どうやっても解決できない相談もあり、それを聴くのが辛かったんです。
なにも解決してあげられないことが辛かったし。
愚痴や陰口を聞いているようで、聞くにたえない相談もありました。
だんだん相談されるのがイヤになっていきました。
相談されるのがイヤだから、だんだん聞かなくなりました。
自分の仕事が終わったらさっさと帰るようになっていきました。。
そしたら、「リーダーは話を聴いてくれない」と僕に不満がきだしたんです(笑)
そうなると仕事に行くのも辛くなります。
1人の部下に言われたこと
ある日、半年に1回の部下との面接の時に、1人の部下に言われたんです。
「話を聴いてくれるだけでいいんです。」
僕はハッ!となりました。
相談には必ず解決策を出さないといけないと思っていたのに、聞くだけでいいなんて。
それから僕は、部下の話を聴くようになりました。
解決策をだせなくても聴くだけならできる。
そう思うとすごく気持ちが楽になりました。
しっかり相槌を打ち聞くように心がけました。
すると、部下との関係性が良くなっていったんです。
部下と笑顔で話せる機会が増えました。
部下の笑顔を見れることがうれしかったです。
部下との信頼関係ができれば、いいチームになっていきます。
働くのが楽しくなります。
だから、新人介護リーダーに伝えたいんです。
「聴く力」を身につけてください。
介護職は身体的にも精神的にもハード
介護職は、身体的にも肉体的にもハードな仕事です。
人手不足の施設なら残業は当たり前、認知症高齢者から暴言や暴力もある。
だから、みんなストレスや悩みを抱えている。
そういった悩みや不安を聞いてあげるのもリーダーの仕事なんです。
聴く力を身につける2つのポイント
ただ、「聴く力」を身につけろ。だとあまりにも不親切かと思うので、部下の話を聴くときのポイントを2つ紹介します。
一つめは、目を見て相槌を打って聴くです。
しっかりと目をみて、相槌をしっかり打って聴いて下さい。
たとえば、あなたが夫に相談をした時に、夫がスマホをいじりながら「フーン、へぇー」と相槌を打たれたらどうでしょう。
「ちゃんと聞いているの!」をキレるはずです。
逆に、目をみて相槌をしっかり打ちながら聴いてくれたら、「ちゃんと聞いてくれてる」「話していいんだ」そう思えますよね。
だから、部下の話を聴くときは目をみて相槌をしっかりうって聴いて下さい。
二つめは、相手の気持ちをを代弁するです。
たとえば「○○さんのオムツの当て方が悪くて失禁してるんです」といった相談なら、
「そっか、ちゃんと当てて欲しいよね。仕事が増えて大変だもんね」くらいに気持ちを代弁するといいです。
すると相手は「自分の気持ちが伝わってるんだ」と思えます。
だから、部下から相談を受けたときは、相手の気持ちを代弁することをしてみてください。
部下との信頼関係ができればいいチームになっていきます。
笑顔を多いチームになり、仕事も楽しくなります。
そのために、「聴く力」をみにつけましょう。
今回は以上になります。