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介護の資格

福祉住環境コーディネーターってどんな資格?取得するメリットから今後の将来性まで解説

2022年9月3日

福祉住環境コーディネーター

悩む人
■福祉住環境コーディネーターってどんな資格?

■福祉住環境コーディネーターを取得すると、どんな働き方できるの?

■福祉住環境コーディネーターはどうやって取得するの?

そんな悩みにお答えします。

 

高齢になると、筋力や体力が低下して、体を自由に動かすのが難しくなり、日常生活においてできないことが増えて、それまでの住環境に不便を感じやすくなります。

そんな高齢者のために、日常生活に支障が出ないよう、体の状態に合わせた住環境の整備をサポートするのが福祉住環境コーディネーターの仕事です。

 

この記事では、福祉住環境コーディネーターとは?だけでなく、取得するメリットや将来性まで解説します。

記事を読めば、福祉住環境コーディネーターについて理解が深まります。

 

 

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この記事を書いている人

この記事を書いている僕は、13年以上の介護経験がある現役の介護士です。

介護福祉士と福祉用具専門相談員の資格を持っています。

Twitterもやってます。(@shinbloger

福祉住環境コーディネーターとはどんな資格?

高齢になると、筋力や体力が低下して、体を自由に動かすのが難しくなりできないことが増えていきます。

さらに、自宅での暮らしでも不自由を感じることがでてきます。

 

福祉住環境コーディネーターとは、高齢者や障がい者に対して安全に、そして快適に暮らすための住環境を提案するアドバイザーです。

具体的には、バリアフリー化、手すりの設置など、高齢者にとって住みやすい環境づくりのサポートをします。

分かりやすく言うと、高齢者版のリフォーム屋さんみたいな存在です。

 

福祉住環境コーディネーターの仕事内容

福祉住環境コーディネーターは介護や福祉、建築といった業界で求められています。

福祉住環境コーディネーターの主な仕事内容は3つです。

福祉住環境コーディネーターの主な仕事内容

・住宅改修のアドバイス

・福祉用具や介助用具の選定アドバイス

・ 住宅改修費支給申請の理由書作成

 

それでは一つずつ解説します。

 

住宅改修のアドバイス

高齢者や障がいを持つ人に対し、安全で快適な住環境を整えるためにアドバイスします。

たとえば玄関土間と廊下、廊下と居室の段差をなくし、車いすや杖をついた状態でも本人が移動しやすいバリアフリープランを考えたり、浴室やトイレなどは立ち座りがしやすいよう壁に手すりを設置する、家族の介助を考慮して開き戸から大きく開く引き戸に交換するといった提案などです。。

 

こうした提案は福祉住環境コーディネーターが独自に行うのではなく、ケアマネージャーなど本人の体の状態を把握している福祉の専門家と連携して行います。

 

福祉用具や介助用具の選定アドバイス

高齢者や障がい者が自分で移動や動作ができるようサポートする用具が数多く開発されています。

福祉用具や介助用具には、車いすや歩行補助杖など本人が使用する用具、介護用ベッドや床ずれ防止用具など介助作業をサポートする用具、スロープや手すりなど住宅に設置して使う用具などがあります。

本人が安全に日常生活を送れるよう、本人の体の状態に合わせて多くの種類から適した用具を選ぶのも福祉住環境コーディネーターの重要な仕事です。

 

住宅改修費支給申請の理由書作成

在宅の要支援1または2の認定を受けた人が日常生活で必要とする住宅改修の工事を行う際に、改修が必要と認められれば自治体から改修工事費が支給されます。

住宅改修費支給申請とは、自治体に対して改修工事費を請求する申請書のことです。

手すりの取り付け、段差の解消、滑り防止、扉の交換、便器の交換などの対象種目があります。

福祉住環境コーディネーター2級以上を所有していれば、住宅改修費支援申請時に必要な理由書を作成するサポートが可能です。

 

福祉住環境コーディネーターを取得するメリット

つづいて、福祉住環境コーディネーターを取得するメリットについて解説します。

福祉住環境コーディネーターの2つのメリット

・スキルアップできる

・仕事の幅が広がる

 

一つずつ解説します。

 

スキルアップできる

福祉住環境コーディネーターを取得することで、介護だけでなく住環境に関する知識も身に付きスキルアップができます。

住環境を通じて高齢者や障碍者の暮らしをサポートできるため、新たな視点や気づきがあるはずです。

 

仕事の幅が広がる

福祉住環境コーディネーターを取得すると、介護業界だけでなく住宅関連会社や福祉用具の機器メーカーで働くことも可能になります。

なぜなら、住宅関連会社や福祉用具の機器メーカーは、福祉にも力を入れている会社がたくさんあるため、それらの知識を持っているこの資格の保有者を求めているためです。

なので、福祉住環境コーディネーターを取得すると、仕事の幅や自分の可能性を広げることにもなります。

 

福祉住環境コーディネーターの将来性

高齢社会が今後も続く日本において、在宅での生活を国も推奨していることもあり、高齢者や障碍者にあった住環境を提案できる福祉住環境コーディネーターの需要は今後も高まっていきます。

また、安心安全な暮らしができるように住宅のリフォームを手掛ける企業は急増していることもあり、福祉住環境コーディネーターの働き先も増えていくはずです。

なので、福祉住環境コーディネーターの将来性はかなり明るいとみていいです。

 

福祉住環境コーディネーターを取得した人の声

つづいて、福祉住環境コーディネーターを取得した人の声を紹介します。

福祉住環境コーディネーターさんの声は、SNSから収集しています。

①福祉住環境コーディネーターを目指すキッカケは?
②福祉住環境コーディネーターのメリットは?
③福祉住環境コーディネーターの将来性は?
④福祉住環境コーディネーター試験の難易度は?

 

上記の4つの質問に答えていただきました。

 

40代 男性

①福祉住環境コーディネーターを目指すキッカケは?
→サ高住タイプの特定施設で生活相談員していた時に、入居者から住宅改修の相談がかなりあり、知識を得るため。

②福祉住環境コーディネーターのメリットは?
→ケアマネ資格が無い場合、2級以上取得者は、住宅改修の理由書を作成する事が出来る。

③福祉住環境コーディネーターの将来性は?
→将来性はケアマネ資格取得した立場だとあまり感じない。ただし介護福祉士+住環境だと他者より知識を付けて業務幅が広がる可能性。

④福祉住環境コーディネーター試験の難易度は?
→私は2級3級同時受験合格でしたが、先に介護福祉士、認知症ケア専門士取得していたため、建築構造の知識付けるぐらいであまり難易度高いとは思わなかった。

 

30代 女性

①福祉住環境コーディネーターを目指すキッカケは?
→公共施設の改修工事に立ち合うことがあって、建築業からの高齢者や障害のある方への支援の大切さに気付いたから。

④福祉住環境コーディネーター試験の難易度は?
→11月に初めて受ける予定なので、難易度はまだ分かりません。

 

40代 男性

①福祉住環境コーディネーターを目指すキッカケは?
→私は既に訪問介護員で就労中に用具について家族から問い合されたのに、返答できなかったからかな。今は用具専門相談員、福祉住環境コーディネーター1級、福祉用具プランナー単体、リフトリーダーまで所有。コーディネーター、用具相談員、プランナーだけで、活動する方はあまりいないかも。

④福祉住環境コーディネーター試験の難易度は?
→訪問介護員とか介護福祉士をとって参考程度に活かしてると、言って置きますね。それからコーディネーターは各級別に難易度が違うので、なんともいえません。テキストや参考書なら書店でも購入出来ます。

 

福祉住環境コーディネーター試験の概要

福祉住環境コーディネーターになるには、東京商工会議所が実施する検定試験に合格しなければなりません。

3級、2級、1級があり、学歴や年齢の制限がなく、誰でもすべての級を受験することができます。

「3級に合格しなければ2級を受験できない」といった制限もないため、いきなり2級・1級に挑戦することや、3級と2級の併願受験なども可能です。

 

福祉住環境コーディネーター2級、3級の試験概要

受験方法は、受験者自身のパソコン・インターネット環境を利用して受験もしくは各地のテストセンターにて備え付けのパソコンで受験することができます。

試験は、7月と11月の年2回あり、試験内容は選択式の90分です。

合格基準は70%で、例年の合格率は65%ほどです。

 

福祉住環境コーディネーター1級の試験概要

受験方法は、各地のテストセンターにて備え付けのパソコンで受験することができます。

試験は年に1回で12月です。

合格基準は70%で、例年の合格率は15%ほどです。

 

まとめ

今回は、福祉住環境コーディネーターについて解説しました。

 

本記事のおさらい

・福祉住環境コーディネーターは、高齢者版のリフォーム屋さん
・資格を取得すると、スキルアップや仕事の幅が広がる
・今後も需要は高まり、将来性が高い資格。

 

今回は以上になります。

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