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認知症ケア

「抑うつ症状 無気力 やる気が出ない」症状のケア

2020年2月22日

本記事の内容

「抑うつ症状 無気力 やる気が出ない」症状のケア

「抑うつ症状 無気力 やる気が出ない」症状のケア

 

抑うつ症状とは、気分がふさぎこみ、悲観的で憂鬱な精神状態であり、「もう死にたい」「やくに立たない人間だ」といったネガティブな発言があります。レビー小体型認知症の人には、この抑うつ症状が、初期にあらわれることが多いです。

アルツハイマー型認知症でも多い症状ですが、レビー小体型認知症では、その2倍と言われれています。レビー小体型認知症の7割の人が抑うつ症状を持っています。原因としては、パーキンソン症状や認知の変動、幻視といった症状により、抑うつ症状も引き起こされていると考えらえます。

レビー小体型認知症に詳しい医師なら、抑うつ症状のある患者が来たら、まずレビー小体型認知症を疑うことができますが、そうでない場合は、うつ病や血管性うつ病と誤診してしまうことがあります。

抑うつ症状への対応

抑うつ症状には、抗うつ薬が処方されますが、レビー小体型認知症の人は、薬の過敏反応があるので、薬物治療は慎重に行う必要があります。

コミュニケーションにおいて注意すべきことは本人の言ってることを尊重・受容し、負担にならない程度に意思決定を促していくことです。

孤独な状態や環境を作らず、安心して過ごせるよう配慮が必要です。「がんばれ」「やればできる」といった励ましの言葉は避けた方がいいです。本人とって難しい計算問題や漢字問題も避けましょう。なぜなら、「がんばれ」って言っても頑張れないし、計算問題などが答えられないと「自分はだめだ」とさらに落ち込む結果となる場合が多いです。

日常生活のなかで、皿洗いや、植木への水やりなど本人のできる範囲での役割を持ってもらうことがいいでしょう。役割を持てると他者に役に立てているという満足感から自己肯定感が高まり、気分が高揚します。日光浴や趣味活動、レクリエーションなども気分転換となり効果的です。

栄養にも気をつけよう

抑うつ症状があると、食欲の低下が起こるので水分や食事の摂取にも気をつけましょう。水分摂取が少なくなると脱水の原因となります。一日の水分摂取の目安は1500mlです。(食事に含まれる水分は除きます)通常のコップ10杯程度の量です。幻視や妄想、認知機能の低下は水分摂取量の不足が原因となっていることがあります。

抑うつ症状に関わっている神経伝達物質はセロトニンとノルアドレナリンです。これらを増やす栄養素を多く含んでいる食材をとることが大切です。具体的には、大豆、アーモンド 牛乳 卵黄 赤身肉などです。

抑うつ症状に対するさまざまなアプローチ

・本人の言うことを尊重・受容する
・十分な栄養を摂る
・水分補給をきっちりとる(一日1500ml)
・会話を増やす
・励まさない
・強制しない
・植木の水やりなどの役割りを持つ
・外出・趣味・レクリエーション活動をする

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