認知症

「薬に対する過敏反応 薬で状態が悪化することもある」症状のケア

本記事の内容

「薬に対する過敏反応 薬で状態が悪化することもある」症状のケア

「薬に対する過敏反応 薬で状態が悪化することもある」症状のケア

レビー小体型認知症の人に処方される薬には、症状に合わせて3種類に分かれます。

1記憶障害などの認知機能に対する薬
2幻想、妄想、抑うつ症状に対する薬
3パーキンソン症状に対する薬

これらの薬が必要に応じて処方されますが、レビー小体型認知症の人は薬に対して過敏に反応するので注意が必要です。

レビー小体型認知症に用いられる主な薬

認知障害に対する薬 ドネペジル塩酸

認知機能を維持・改善する薬として有名な薬はドネペジル塩酸です。アルツハイマー型認知症の人にも多く使われています。このドネペジル塩酸はレビー小体型認知症の人にはアルツハイマー型認知症の人よりもさらに効果的です。

理由は、アルツハイマー型認知症の人よりも、リビー小体型認知症の人の方が、脳の中で、アセチルコリン神経系がより多く障害されているからです。

2014年4月、日本でレビー小体型認知症に対してのドネペジル塩酸が保険適用されました。これは、当時、世界初でした。

ドネペジル塩酸は、認知機能の改善だけでなく、幻想や妄想、認知の変動などに対しても効果があります。

幻視や妄想、抑うつ症状に対する薬 抑肝散

幻想や妄想、抑うつ症状に対して、抑肝散が良く使われます。

抑肝散はもともと、子供の癇癪や夜泣きに対して開発された薬でしたが、成人の不眠症や神経症にも使われるようになり、今では、レビー小体型認知症にもっとも多く用いられています。

薬の効果は、理論づけされていませんが、漢方薬なので副作用が少なく、安心して使えることが支持されています。

欠点としては、苦くて飲みずらいくらいです。

1週間飲み続けて効果が少しあらわれ、2週間で効き目があらわれてくる人が多いです。

パーキンソン症状に対する薬

手足の震えやこわばりなどのパーキンソン症状に用いられる薬は、レボドパやドーパミンアルゴニストなどの抗パーキンソン薬です。

第一選択は、レボドパがよく使われます。ドーパミンアルゴニストは初期や軽度のパーキンソン症状や歩行障害に有効とされています。

気をつけたい薬への過敏性

レビー小体型認知症の人は、薬に対する過敏性が高いことが特徴です。例えば、薬に対して、さまざまな副作用が出たり、通常の使用量で状態が悪化したり、薬が効きすぎてしまったりします。

本来、薬は症状を緩和させたり、治癒することが目的ですが、レビー小体型認知症の人には、処方されて薬で症状が悪化するなど、新たな問題が発生することが少なくありません。

レビー小体型認知症の人への処方は、専門家でも非常に難しいです。したがって医師は、薬に対する十分な知識と技量とともに、慎重な姿勢が求めらえれます。

抗精神薬に対する過敏性

抑うつ症状に対して抗精神薬が処方されます。抗精神薬の副作用としてパーキンソン症状(体がガチガチになったり、歩行が難しくなったり、飲み込めなくなったり)や過鎮静(ぼーーとする、眠気が強い、だるい)などの症状があります。最悪の場合、寝たきりとなる場合があるので、注意が必要です。

ドネペジル塩酸(アリセプト)に対する過敏性

アルツハイマー型認知症に対してドネペジル塩酸を用いる場合、3mgから処方されることが一般的ですが、レビー小体型認知症の人にはこの量でもさまざまな副作用が生じることが報告されています。

たとえば、イライラしたり、攻撃的になったり、胃腸などの消化器に不調をきたすこともあります。

なので、レビー小体型認知症への処方は、少量から始め、少しずつ増やしていくのが無難という意見もあります。

抗うつ薬に対する過敏性

抑うつ症状に対する抗うつ薬は、SSRIやSNRIが一般的です。レビー小体型認知症の場合、効果が見られなかったり、過鎮静などの副作用がでることがあるので、注意が必要です。

なお、抗うつ薬によって、パーキンソン症状が悪化することはあまりありません。

抗パーキンソン薬に対する過敏性

パーキンソン症状に対する薬として抗パーキンソン薬が処方されることが一般的です。医師は、家族から「パーキンソン症状が悪化した」という訴えがあったら、抗パーキンソン薬(レボドパ)を増量することが一般的です。

それによって、症状が改善することはもちろんありますが、幻視や妄想がひどくなることがあるので、注意が必要です。

家族・介護者はどうすればいいのか

薬の副作用や過敏性について書きましたが、ここからは家族や介護者はどうすればいいいのかを具体的にお伝えします。

一般的に高齢者は、心臓病や腎機能障害、糖尿病などの複数の病気に加え、多種多様な薬を服用していることが多いです。内科、胃腸科などさまざまな科にかかり、1回に10種以上の薬を服用している人も多いです。

そこで、新たな薬を追加する場合、いったん最小限に薬をしぼった上で、試す必要があります。そうしないと、薬に対する効果や副作用が判断しずらいからです。

家族や介護者は、普段の様子、体温や血圧、睡眠、排泄に気をくばり、とりわけ薬の追加や変更、増量があった際は、不調や症状の悪化がないか見極め、記録することが重要です。

また、その情報を医師に適切につたえる役目を担いましょう。

医師との信頼関係も重要です。コミニケーションをしっかりとり、協力して治療をつづけていいきましょう。

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