介護業界は、常に人手不足なので有給がとりずらいイメージを持っている方もいると思います。
結欄から言うと、介護職は有給はとりずらいと思います。
事実、僕の施設も有給がとれないわけではありませんが、有給がとりずらい雰囲気があります。
そのため、ほぼ40日以上有給が残っていて、2年で消滅していってます。
この記事では、介護職が有給消化しずらい理由を解説するだけでなく、現役介護職のリアルな実情を紹介していきます。
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もくじ
介護職が有給消化ができない?
冒頭でもお伝えしましたが、介護職は有給消化はできないわけではありませんが、消化しずらい雰囲気はあります。
より詳しく言うと、パートや派遣で働いている介護職であればとりやすく、正社員や管理職になってくるととりずらくなる、もしくはとれないが正しい答えです。
理由は、パートや派遣であれば、代わりの職員がいるもしくは正社員が穴埋めしてくれるからとりやすいんです。
しかし、正社員や管理者となると代わりの職員がいないので、有給がとりずらくなるんです。
入所系であれば、ギリギリの人数でシフトを回しています。
もし、1人の職員が有給をとると他の職員が残業して穴埋めすることになります。
残業はしたくないし、させたくないので、どうしても有給がとりずらくなるんです。
また、人欠で残業して回している介護施設であれば、ほぼ有給消化は不可でしょう。
また、在宅系であれば相談員やサ責に正社員1人で、あとはパートで回している事業所がほとんどです。
相談業務の代わりがいないので、在宅系でも有給は取得しずらくなります。
僕もデイの相談員をやっていますが、僕の代わりをやってくれる人がいないのでとりずらいです。
医療・福祉の有給取得率53.4%のカラクリ
厚生労働省のデータをみると有給取得率が53.4%となっています。
年間の有給取得日数でいうと9日くらいになります。
ハッキリ言いますけど、この数字は真に受けない方がいいです。
というのも、この数字は医療も入っているし、パートや派遣の有給取得率も入っているからです。
先ほども言いましたが、パートや派遣であれば有給消化はできます。
僕の施設で働くパートさんも有給は好き放題とっていますから。
しかし、正社員や管理者に限っていえば、ガクンと有給取得率は下がります。
データがないので、肌感覚ですが有給取得率は20%くらいだと思います。
年間で5日くらいの有給消化日数くらいのはずです。
年次有給休暇を年5日取得することは義務
働き方改革関連法により、2019年の4月から介護職の有給休暇を年5日取得することが義務化されました。
違反した場合、企業・労務担当者には罰則が適用されるため、介護施設も5日以上取得するように促しています。
僕も、上司から5日はとるように言われています。
これによって、5日は年間で消化できるので以前に比べれば随分よくなりました。
国には、5日と言わず10日取得することを義務化してほしいものです。
これは雑談ですが、ある介護施設へ面談に行った時の話。
そこの施設長が「うちの施設は有給取得日数5日は100%です」と自慢げに話しているのをみて、滑稽に見えたわ。
それ働き方改革で義務化されてるだけじゃんと心でつぶやいて、「すごいですね」と適当な相槌うったけど。
介護職のリアルの声を紹介
つづいて、Twitterにあった介護職の有給取得に関するツイートを紹介していきます。
有給がとりずらい
介護職ってだいたいどこも三交代制で 10年以上早出、日勤、遅出、夜勤って してきたねーーー
デイみたいに決まった時間働くよりも 自由な時間作りやすかったから 性に合ってた気もするけど 介護職って有給取りにくいんだな😅
違う業種に就きたくて 思い切ってフリーターに戻ったよん😊
引用:Twitter
人がいないんだから空気読んで
有給取ろうとしても、「今は、人がいないから。職場に損害をもたらす様な休み方をしたらまずいのは貴方の方だよ。」と毎年言われる。
介護現場の闇を痛感する。
♯介護の闇 ♯介護職 ♯介護職辞めたい ♯大井川和彦 ♯大井川和彦なんとかして
引用:Twitter
人手不足で有給がとれない
SOMPOケア株式会社 の評判
30代前半・女性
シフト制なので希望休は3日しか取れない。 有給はあるが常に人が足りない状態なので取りづらいところはある。
残業は無いので体力があるうちは自分の時間を有...
引用:Twitter
有給取得率100%達成
3Kと呼ばれる介護施設。働きやすい職場を作りたい。自分らしい人生送ってほしい。この一心で施設長まで上りつめ改革。負担軽減の為、設備投資に2億円。有給の消化率100%達成。パートさん含め250人。誕生日Presentと直筆手紙を手渡し。他多数の改革エピソードまとめておきました。見たい方アイコン
引用:Twitter
給料安いし有給もとれない
もうこの仕事できない。
雨の日も風の日も別に必要とされてない人の不衛生極まりない家に行って、怒鳴られて小間使いみたいに扱われて酒や煙草買いに行かされてセクハラ紛いのこと言われて有給とれなくて家族のことできなくて自分のじーちゃん危篤でも休めなくて給料安いとか死にたいから辞めます
引用:Twitter
夏休み、冬休みもない
てか、ちょっと気になるんですけど、一般的な社会人は『夏休み』とか『冬休み』とかあるんです……?
有給休暇や公休(土日祝日分の振替的なものを含む)以外に、たとえばお盆休みとか正月休みとかとして余分にお休みあるの……??
医療介護関係はほぼないイメージなんだけど……
引用:Twitter
やりがいや働きやすさで介護施設を選ぶべし
介護転職するなら給与や有給取得率などの待遇面ではなく、やりがいや働きやすさを重視して選ぶべきだと僕は思います。
介護業界は、介護報酬から給与が支払われているので、どこも似たような給与や待遇になってしまいます。
なので、給与や有給取得率、休日数などを比べてもどんぐりの背比べです。
しかし、やりがいや働きやすさは、その施設でどんな人たちが働いているか、どんな理念や思いを持って働いているかによって大きく変わります。
人間関係が劣悪な介護施設に入ってしまうと、ストレスがたまってすぐ辞めたくなります。
逆に、人間関係が良好な明るい介護施設に入れれば、楽しく働くことができます。
誰もが、やりがいをもって楽しく働きたいですよね。
だったら、やりがいや働きやすさを重視して転職先を探すことをおすすめします。
しかし、働きやすさややりがいってなかなか求人票からでは見えにくいモノです。
そこで、転職エージェントの利用がおすすめです。
参考までにおすすめの転職エージェントをいくつか紹介します。
✓きらケア:正社員、パート、派遣いろんな求人がある
✓マイナビ介護:アドバイザーの質が高い
✓かいご畑:介護派遣として働くならココ
これらの3社は、口コミの評判もよく、僕も利用してみておすすめできるエージェントです。
介護施設の内部情報ももっているので、人間関係の良好な働きやすい介護施設を紹介してくれます。
転職エージェントについて詳しく知りたい方はこちらのサイトをご覧ください。
さいごに:介護職は学びややりがいのある仕事
今回は、介護職の有給消化がしずらい理由や介護職のリアルな声を紹介しました。
繰り返しになりますが、介護職は有給消化はしずらいです。
さらに、給料も安いです。
しかし、学びややりがいの多い仕事でもあります。
僕は、介護業界に入って12年以上になりましたが、介護技術や接遇、共感などさまざまな学びがあり、仕事を通して成長できていると感じています。
何より、介護職になってやさしい人間になれたと実感しています。
介護職は、相手に共感して思いやることが求められるので、必然的にやさしい人間になっていきました。
周りもそんな人間ばかりですし。
他の仕事をしていたら、もっとキツイ人間になっていたと思うので、やさしい人間になれたのは介護業界に入ったおかげだと思っています。
ネガティブなことばかりつたえてもと思ったので、ポジティブな面も最後につけ加えておきました。
今回は以上になります。