介護の仕事

ちゃんとわかってる?介護でよく聞く「尊厳を守るケア」

尊厳

介護職をしていると「尊厳を守るケア」「個人の尊厳」といった言葉をよく耳にします。

介護のテキストにも必ず書いてあるし、企業の理念や基本方針にもよく出てくる言葉です。

 

しかし、尊厳を守るケアっていまいちピンとこなくないですか?

なんかわかりにくいですよね。

僕の中でもボンヤリしているんですよね。

 

この記事では、尊厳を守るケアについて自分なりに深掘りしてみました。

 

本記事の信頼性

この記事を書いている僕は、10年以上の介護経験がある現役の介護士です。

介護福祉士と福祉用具専門相談員の資格を持っています。

Twitterもやってます。(@shinbloger

介護保険法にも書かれている

介護保険法の第一条にはこう書かれいます。

この法律は、加齢に伴って生ずる心身の変化に起因する疾病等により要介護状態となり、入浴、排せつ、食事等の介護、機能訓練並びに看護及び療養上の管理その他の医療を要する者等について、これらの者が尊厳を保持し、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう、必要な保健医療サービス及び福祉サービスに係る給付を行うため、国民の共同連帯の理念に基づき介護保険制度を設け、その行う保険給付等に関して必要な事項を定め、もって国民の保健医療の向上及び福祉の増進を図ることを目的とする。

 

要約すると、介護保険法は要介護状態となった者の尊厳を保持し、その有する能力に応じて自立した日常生活を営むことができるよう、必要なサービスに係る給付を行うことを目的で作られたとういことです。

 

介護保険法に「尊厳の保持」と明記されているわけです。

だから介護職をしているとよく聞くんですね。

 

尊厳とは?

広辞苑には、「とうとくおごそかで、おかしがたいこと(尊く厳かで、侵しがたいこと)」と書かれています。

 

堅苦しくていまいちピンとこないですよね。

 

介護の現場で「尊厳を守るケア」が考察してみる

では、「尊厳を守るケア」を介護の現場で具体的な例を考察してみます。

その際に、身体面、精神面、社会面にわけて考えてみます。

 

身体面で尊厳を守るケア

・ケガをさせない

・身体拘束しない

・残存能力を使う機会をつくる

・外出を希望しているなら機会をつくる

・生理現象を我慢させない

 

「身体面」では、けがや病気・機能低下・能力低下・参加低下などを防ぐこと。

 

精神面で尊厳を守るケア

・バカにしない

・嘘をつかない

・だまさない

・無視しない

・差別しない

・子ども扱いしない

・強要しない

「精神面」では、痛み・不安・不信・悲哀・怒りなどを感じさせないこと

 

社会面で尊厳を守るケア

・本人のお金で無駄遣いしない

・効果のないケアをしない

・選挙権をうばわない

 

「社会面」では、社会的権利(例えば、選挙時の投票権)の剥奪・経済的損失などを防ぐこと

 

具体的にすることで少しわかってきましたか?

「尊厳を守る」ために介護職としてすべきことが少しでも伝わればと思います。

 

「尊厳を守るケア」を実践するには

上記でもお伝えしてきましたが、「尊厳を守るケア」は介護保険法でも明記されており、企業の理念や基本方針にも書かれているため、介護職として当然求められるモノです。

 

それでは、「尊厳を守るケア」を実践するにはどうすべき?

それは日々、自問自答をすることかと思います。

 

「今したケアは正しかったか?」

「今の声かけは間違っていなかったか?」

このように自問自答をすることで、「尊厳を守るケア」が身についていくのではないかなと思っています。

 

今回は以上になります。

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