そんな疑問にお答えします。
✓本記事の内容
・介護士の夜勤の仕事内容※8時間夜勤と16時間夜勤を徹底解説しました。
・8時間夜勤と16時間夜勤を一覧表で比較。
・夜勤専従という働き方。
介護士の夜勤には、8時間勤務(3交代制)と16時間勤務(2交代制)に分かれます。この記事では2種類の夜勤の仕事内容を紹介していきます。
この記事を読み終えた頃には、介護士の夜勤の仕事内容と8時間夜勤と16時間夜勤のメリット・デメリットが理解できているはずです。
それでは、本文へいきましょう。
もくじ
介護士の夜勤の仕事内容※8時間夜勤と16時間夜勤を徹底解説
ここで、なぜ2種類の夜勤があるのか簡単に説明しておきます。これは、従来型施設とユニット型施設があることが関係しています。ユニット型施設では8時間夜勤が推奨されています。
現状、16時間夜勤(2交代制)を採用している施設は全体の85.5%を占めています。
8時間夜勤(3交代制)の仕事内容
仕事内容
22:00 出勤 引き継ぎ
出勤して申し送りノートを確認して遅番から引き継ぎを受けます。
0:00 巡回
必要に応じて体位交換、オムツ介助、トイレ介助をします。フロアの掃除や翌日の準備をします。
2:00 巡回
必要に応じて体位交換、オムツ介助、トイレ介助をします。
4:00 巡回 記録の整理
必要に応じて体位交換、オムツ介助、トイレ介助をします。体調不良者がいればバイタル測定をします。夜間の記録を記入。
6:00 起床介助
起きている人から順番に起床介助をしていきます。
7:00 早番に申し送り
昨日から夜間の様子までを早番に申し送ります。記録の記入が終わったら、退勤です。
といった流れです。施設によって異なりますが、夜間は1時間~2時間に一度巡回します。
その他の諸情報を解説します。
8時間夜勤の夜勤手当
施設によってことなりますが、1回の夜勤の手当ては4000円ほどが一般的なようです。なので、1か月に4回~5回夜勤に入ると、16000円から20000円の手当がもらえます。
8時間夜勤の休憩について
8時間夜勤の場合、一人で担当している場合が多いため、休憩は見守りしながらとっていることが実情です。なので、決まった休憩時間はなく、ナースコールがなればもちろん対応する必要があります。
8時間夜勤の勤務時間
22:00~翌7:00までの9時間拘束が多いようです。
8時間夜勤のスタッフ体制
基本的には、一人で20人ほどの入居者を担当します。
8時間夜勤の夜勤明けの休みについて
8時間夜勤(3交代制)のシフトの例はこんな感じです。
8時間夜勤 | 1日 | 2日 | 3日 | 4日 |
夜勤 | 休み | 早番 | 日勤 |
夜勤明けの日が休みとカウントされるので、次の日は出勤になります。なので、2日朝7時まで勤務して、翌日3日の7時から勤務となります。
8時間夜勤の独り立ちの時期
8時間夜勤では、3か月ほどで独り立ちすることが一般的です。最初は日中のシフトに入り、徐々になれた頃に、先輩介護士と夜勤に入ります。数回夜勤をこなして、独り立ちできると判断されれば、独り立ちです。
16時間夜勤(2交代制)の仕事内容
仕事内容
16:00 出勤 引き継ぎ
出勤して申し送りノートを確認して日勤から引き継ぎを受けます。
17:00 排泄介助
夕食前に排泄介助が必要な人を順次対応します。
18:00 夕食準備 夕食 配薬介助
遅番と夜勤者で夕食の配膳をして、夕食介助に入ります。
19:00~19:30 口腔ケア
夕食後に口腔ケアを行います。
20:00 排泄介助 就寝準備
ベッドへの移乗、トイレ介助、オムツ交換、着替えなどの就寝準備を行います。就寝薬がある場合、忘れることのないように服薬介助を行います。
21:00 消灯
すぐに眠れない入居者に対して声かけをして対応します。義歯の洗浄やごみの片づけ、翌日の準備など行うことが多いです。
22:00 巡回 仮眠
必要に応じて体位交換やトイレ介助、オムツ交換を行います。
夜勤者は交代で仮眠を取ります。
0:00 巡回
必要に応じて体位交換やトイレ介助、オムツ交換を行います。
2:00 巡回
必要に応じて体位交換やトイレ介助、オムツ交換を行います。
4:00 巡回
必要に応じて体位交換やトイレ介助、オムツ交換を行います。体調不良者がいればバイタル測定をします。
6:00 起床介助
起きている人から順番に起床介助をしていきます。
7:00 朝食準備
早番と一緒に朝食準備をします。
9:00 引継ぎ、記録の整理
夜勤者は日勤者へ申し送りを行います。引継ぎ終了後は記録などを整理します。
夜間の記録は漏れがないように2重で確認をしましょう。
10:00 退勤
引継ぎや記録の整理が終われば退勤できます。
といった流れです。
その他の諸情報を解説します。
16時間夜勤の夜勤手当
施設によってことなりますが、1回の夜勤の手当ては8000円ほどが一般的なようです。なので、1か月に4回~5回夜勤に入ると、32000円~40000円の手当がもらえます。
16時間夜勤の休憩について
夜勤は2人でペアを組み担当するので交代で2時間ほど仮眠をとることが可能です。夜間の時間帯に摂ることが多いようです。
16時間夜勤の勤務時間
16:00~翌10:00までの18時間拘束が一般的です。
16時間夜勤のスタッフ体制
施設によって異なりますが、40~50人ほどの入居者を2人のスタッフで対応します。
※グループホームや小規模多機能介護施設などは夜間は一人で対応することが多いです。
16時間夜勤の夜勤明けの休みについて
16時間夜勤(2交代制)のシフトの例はこんな感じです。
16時間夜勤 | 1日 | 2日 | 3日 | 4日 |
夜勤 | 明け | 休み | 早番 |
明けの日の10:00まで勤務して、3日は丸一日お休み、4日からの勤務になります。
16時間夜勤の独り立ちの時期
16時間夜勤では、3か月ほどで独り立ちすることが一般的です。最初は日中のシフトに入り、徐々になれた頃に、先輩介護士と夜勤に入ります。
つづいては、一覧表で比較しましょう。
8時間夜勤と16時間夜勤を一覧表で比較。
8時間夜勤 | 16時間夜勤 | |
夜勤手当 | 4000円 | 8000円 |
休憩 | 見守りながら | あり(2時間) |
勤務時間 | 22:00~翌7:00 | 16:00~翌10:00 |
拘束時間 | 9時間 | 18時間 |
スタッフ体制 | 1人 | 2人※グループホームや小規模は一人 |
対応する入居者数 | 約20人 | 40~50人 |
夜勤明けの休み | なし※シフトによって調整可能 | あり |
独り立ちの時期 | 概ね3か月 | 概ね3か月 |
といった感じです。2つを比較したうえでそれぞれのメリット・デメリットをまとめました。
8時間夜勤のメリット・デメリット
8時間夜勤のメリット
・拘束時間が短い
・対応する入居者が少ない
8時間夜勤のデメリット
・夜勤手当が少ない
・休憩がとれない※見守りながらとる
・一人で担当する
・夜勤明けの次の日が勤務になる
16時間夜勤のメリット・デメリット
16時間夜勤のメリット
・夜勤手当が多い
・仮眠がとれる
・夜間も2人対応
・夜勤明けの次の日が休み
16時間夜勤のデメリット
・拘束時間が長い
・担当する入居者数が多い
といったところでしょうか。
夜勤専従という働き方。
介護施設においても夜勤専従という働き方があります。夜勤専従とは、日勤はせず夜勤専門のスタッフです。
労基法で、原則的に一日の労働時間は8時間となっていますが、夜勤の場合は1日の勤務時間が長いため、「1日の勤務時間は8時間を超えるが1週間あたりの勤務時間は40時間以内」という変形労働時間制が適応されます。
そのため、月に10日程度の勤務となり、日勤に比べ勤務日数が少ないのは大きな特徴です。
夜勤専従のメリット
メリット
・拘束される日数が少ない
・昼間の時間を利用してダブルワークが可能
・高時給・好待遇で稼ぎやすい
こういったところですね。
夜勤専従はこんな人におすすめ!
✓昼間学校に行っている、あるいは別の仕事をしている人
✓プライベートな時間を大切にしたい人
✓夜型の生活があっている人
✓効率よく稼ぎたい人
✓月に2/3はお休みが欲しい人
✓副業で稼ぎたい人
マイナスイメージの多い夜勤ですが、夜勤専従となることで生活リズムも整えることができまよ。
まとめ:8時間夜勤と16時間夜勤で給料面や休みのとり方に違いあり
8時間夜勤と16時間夜勤の比較をしてきました。
8時間夜勤と16時間夜勤のメリット・デメリットをあげつつ、仕事内容やその他の情報を説明しました。
結論としては、自分にあった勤務スタイルを選べばOKです。
夜勤が不足している施設はとても多いです。夜勤ができる人材はどこでも重宝されます。
今回は以上になります。