介護の資格

【介護福祉士を目指すなら必須資格!】実務者研修の取得方法やメリットを解説

実務者研修

悩む人
■介護福祉士試験に向けて、実務者研修を取得しようと思っています。

■実務者研修の受験資格や取得方法が知りたい。

■働きながらでも取得できますか?

そんな悩みにお答えします。

 

実務者研修は、初任者研修を取得した介護士が次に目指す資格であり、介護福祉士試験を受験するためにも必須の資格です。

介護士をしている方には、この資格を目指している方も多いと思います。

とはいえ、「働きながら取得できる資格なのか?」「受講費用はどれくらいかかるの?」といった悩みを持っている方もいるのではないでしょうか。

 

この記事では、実務者研修の受験資格や取得方法、取得するメリット、そして実務者研修修了者が活躍する職場まで、すべて解説します。

 

この記事を読み終わった頃には、あなたが実務者研修に持っている疑問がすべて解消されているはずです。

 

本記事の信頼性

この記事を書いている僕は、10年以上の介護経験がある現役の介護士です。

介護福祉士と福祉用具専門員の資格を持っています。

Twitterもやってます。(@shinbloger

実務者研修は介護福祉士を目指すなら必須の資格

実務者研修

実務者研修では、介護士として働き続けるためのベースとなる「介護過程の展開」や「医療的ケア」などの実践的な介護技術をしっかりと身に付けることができます。

介護未経験の方が、受講する「初任者研修」をより、ランクアップさせた内容になっていて、研修レベルは、2年以上の養成課程を持つ「介護福祉士」養成校の到達目標と同等の水準です。

 

介護福祉士試験の受験資格に、2017年より「実務者研修の受講・修了」が義務付けがされました。

よって、実務者研修は介護福祉士資格を目指すうえで必須の資格です。

 

介護士のキャリアパス

これまでの介護の資格は似たようなものが混在しており「どの資格を取ったらいいのかわからない」という声が多くありました。

現在は誰にでもキャリアアップがわかりやすく理解でるようにと、国家資格「介護福祉士」を目指すルートに一本化されました。

 

一本化された介護士のキャリアアップは、「初任者研修→実務者研修→介護福祉士」という順番で受講を進めれば、確実にステップアップできるようになりました。

 

実務者研修を取得するメリット

実務者研修

つづいて実務者研修を取得するメリットを解説します。

実務者研修の5つのメリット

サービス提供責任者になれる

介護福祉士の受験資格が得られる

「たん吸引」や「経管栄養」を学ぶことができる

信頼獲得、給料アップ

就職・転職に有利

 

サービス提供責任者になれる

実務者研修を持っていると、訪問介護事業所の「サービス提供責任者」になれるチャンスが広がります。

実際は、ヘルパー2級を持っていればサービス提供責任者になることはできます。

 

しかし、平成25年4月より「ホームヘルパー2級を修了し3年以上の実務経験を得ることでサービス提供責任者と認められた者」は、訪問介護事業所に配置しても介護報酬(介護事務所の売上)から10%も減額されることになりました。

そのため訪問事業所は経営上、サービス提供責任者には、実務者研修以上の資格を持っている方を配置したがります。

なので、実務者研修の持っていると、サービス提供責任者になれるチャンスが上がります。

 

サービス提供責任者とは

訪問介護事業所の利用者のために、ケアマネジャーやヘルパーとの関係をつなぎ、介護サービスの計画を立てる役割を担う仕事です。

 

介護福祉士の受験資格が得られる

2016年度(2017年1月)実施の介護福祉士試験から、実務者研修が受験資格に追加されました。

介護福祉士は国家資格なので、介護業界で働く以上は、ぜひ取得しておきたい資格です。

 

ただ、実務者研修を修了しただけでは介護福祉士試験を受けることができません。

3年以上の実務経験が必要となります。

 

※実務者研修を持っていなくても、介護職員基礎研修+喀痰吸引等研修を取得することで。介護福祉士試験の受験資格を得ることも可能です。

 

介護福祉士試験の受験資格について知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

≫介護福祉士の受験資格を簡単にわかりやすく解説

 

「たん吸引」や「経管栄養」を学ぶことができる

実務者研修では、医師や看護師以外には認められていなかった「たんの吸引」や「経管栄養」の基礎知識を学ぶことができます。

平成24年4月からの法改正により、一定の研修を修了した介護職員は医療などとの連携により、一定の条件のもとで「たんの吸引」や「経管栄養」を行うことができるようになりました。

 

※登録をしている事業所で業務を行うことが条件。

また、研修で終了した内容のみ実施できる

 

介護の現場では、看護師が不在のため「たんの吸引」や「経管栄養」ができない時間帯がありました。

今では、介護士でもできる医療行為が増えたため、入居者・利用者にも大きなメリットがあります。

 

信頼獲得、給料アップ

実務者研修の資格を持っていると、介護の実務的な知識があるとして、周りから信頼を得やすくなります。

そして、資格を持っていると、施設から資格手当が支給され、給料がアップします。

実務者研修修了者には、資格手当として10000円〜15000円程度支給される施設が多いようです。

 

ちなみに保有資格別の月収、年収を表にまとめておきます。

保有資格 月収 年収
介護福祉士  ¥     313,920  ¥  3,767,040
実務者研修  ¥     288,060  ¥  3,456,720
初任者研修  ¥     285,610  ¥  3,427,320
保有資格なし  ¥     261,600  ¥  3,139,200

※表のデータは全国平均の金額です。

こちらを見てもらえればわかるように、無資格者にくらべ、実務者研修を持っている方は、月収で25000円ほどアップしています。

 

就職・転職に有利

介護業界では、介護の専門知識や資格を持っていると就職・転職で優遇されます。

また、求人によっては、初任者研修や実務者研修を修了していることを条件にいれている施設もあります。

資格を取得すれば、そういった求人への応募も可能になります。

 

実務者研修を取得する方法

実務者研修

実務者研修は、養成スクールで必要な科目を受講することで取得できます。

スクールでは、通信+スクーリングで学習します。

 

実務者研修のほとんどの科目は、通信学習です。

自宅で学習して、期日までにレポートを提出し、添削指導を受けます。

 

ただ、実務者研修の科目、介護過程Ⅲと医療的ケアは演習が必要なので、スクーリング(通学)する必要があります。

その日数はスクールにもよりますが、7日間~10日間です。

 

ちなみに、実務者研修の完全通学コースをやっているスクールは、ほぼないと思います。

大手のスクールを一通り調べましたが、通信+スクーリングのみでした。

 

完全通学コースがない理由は、すべて通学で講座をやろうとすると、費用が45万~60万円にもなり、需要がないからだと思われます。

 

つづいて、受験資格や費用、研修科目な詳細に解説します。

 

受験資格について

受験資格は特にありません。

どなたでも受講できます。

 

受講期間について

実務者研修の標準的な研修時間が450時間、6ヵ月と定められています。

しかし、すでに取得している資格によって受講する科目が免除されるため、必要な学習期間が異なります。

 

例えば、介護職員初任者研修を取得している方は、最短で約2ヵ月(自宅学習+通学7~10日間)で実務者研修を取得できます。

 

受講費用について(保有資格別で解説)

実務者研修の受講料は、無資格の場合で平均15万円ほどと、介護系の研修の中では高額です。

しかし、割引キャンペーンなどで『10万円程度』と受講しやすい金額になっている場合もあります。

また、持っている資格によって授業免除があるため、受講費用も異なります。

 

関東エリアの主要スクールの受講費用を保有資格別にまとめておきます。

スクール 無資格 初任者
ヘルパー2級
ヘルパー1級 基礎研修
三幸福祉
カレッジ
142,670円 109,670円 84,700円 40,700円
ニチイ 154,000円 135,670円 51,334円 40,339円
クリエ福祉
アカデミー
108,900円 86,900円 64,900円 31,900円
日本キャリアパス
アカデミー
119,680円 97,680円 66,880円 31,680円

さまざまなスクールの資料請求をして、比較検討することをおすすめします。

ホームページでは載ってないキャンペーンなどのお得な情報があるかもしれません。

資料については「ケア資格ナビ」から無料で一括請求できます。

≫【ケア資格ナビ】実務者研修の資料を一括請求する 

 

修了科目について(保有資格別)

実務者研修の受講科目を保有資格別に表にまとまておきます。

科目名 時間数 初任者
研修
ヘルパー
1級
ヘルパー
2級
ヘルパー
3級
基礎研修
人間の尊厳と自立 5 - - - - -
社会の理解Ⅰ 5 - - - - -
社会の理解Ⅱ 30 - -
介護の基本Ⅰ 10 - - - -
介護の基本Ⅱ 20 - - -
コミュニケーション技術 20 - -
生活支援技術Ⅰ 20 - - - - -
生活支援技術Ⅱ 30 - - - -
発達と老化の理解Ⅰ 10 - -
発達と老化の理解Ⅱ 20 - -
認知症の理解Ⅰ 10 - - -
認知症の理解Ⅱ 20 - -
障害の理解Ⅰ 10 - - -
障害の理解Ⅱ 20 - -
こころとからだのしくみⅠ 20 - - - -
こころとからだのしくみⅡ 60 - -
介護過程Ⅰ 20 - - - -
介護過程Ⅱ 25 - -
介護過程Ⅲ 45 -
医療的ケア 50
合計 450 320 95 320 420 50
免除時間数 - 130 355 130 300 400

※医療的ケアは、受講時間50時間とは別に演習を修了する必要があります。

 

試験内容について

実務者研修では、修了試験などは義務化されていません。

ただし、スクールによっては学習内容を確認する意味で試験を行っているケースもあります。

試験を実施しているかどうかは、受講スクールに直接確認してください。

 

もしも、試験があっても慌てる必要はありません。

受講内容を理解していれば、かならず解けるレベルのはずです。

 

難易度について

実務者研修の難しさは、自宅学習にあります。

無資格の場合には、受講期間が4ヶ月~6ヵ月と長丁場です。

モチベーションをおとさずに学習を進めていくには、仕事と両立して、毎日コツコツ進めていく必要があり、その点が難しさとなるでしょう。

 

実務者研修修了者が活躍できる職場

実務者研修職場

実務者研修を修了した場合、下記のような職場で活躍できます。

・有料老人ホーム

・特別養護老人ホーム

・訪問介護サービス事業所

・老人保健施設

・グループホーム

・障害者施設

・デイサービス

・小規模多機能型施設

介護関連の多くの職場で働くことができます。

 

求人情報などには「介護福祉士」「介護職員初任者研修修了者」などという記載が多くありますが、実務者研修修了者は、初任者研修と介護福祉士の中間の存在です。

そのため、募集要項に「介護職員初任者研修以上」と記載されてい求人には、実務者研修を修了していれば応募が可能です。

 

実務者研修の受講者コメント

実務者研修

つづいて、実務者研修を受講した方のコメントをいくつか紹介します。

受講してよかった点や研修で学んだこと、今後の目標などいろんなコメントがあるので参考にしてください。

 

受講者の声

実務者研修を受講するにあたり、通信課題で行った課題で得た知識はとても役立った。

なぜ高齢者はこういった症状が多いのか等、現場にいるだけでは学べない知識を得たことは非常に良かった。

またスクーリングでは介護過程について学び、日頃行っている介護を考えたり、アセスメントをし利用者について深く考える手段を学ぶことができた。

現在の利用者の姿だけを見るのではなく、ICFの観点から見て、より利用者にとって良い生活を送れるようにしたいと感じた。

介護は色んなことが混じりあって奥深いと思った。改めて入居者にとってよりよい生活にできる介護福祉士になりたい。

 

受講者の声

初任者研修の時と比べると、実技の時間が多く、現場でやっていたことが介助者として正しいことだったのか改めて学ぶことができた。

自宅学習で理解できていなかった介護計画書も完璧とまではいかないまでも理解を深めることができたと思う。

また、他の受講生と話し合い、発表していく中で、様々なアプローチがあることを知ることができた。

これからは学んだことを現場で活かせるようにし、介護福祉士の資格取得に向けて精進していきたい。

 

受講者の声

何回もアセスメントの練習をするにあたって、違う視点の人とグループで話し合いながらやることで、いいなと思うケアが身になりすぐに職場で実践することができて良かったなと思うのと、気づかないうちにやっていた介助でもっと配慮しなければいけないところを気づかされ、すぐに職場で改善することができ、役に立ったなと思います。

アセスメントの練習をやったことで、常に職場で利用者様の情報を集めて考えて介助するようになれてきたのが、一番役に立っていると思います。

 

実務者研修と初任者研修の違い

実務者研修

「実務者研修と初任者研修の違いが分からない」という方もいるのではないでしょうか。

どちらも介護の資格で、介護士や介護を勉強したい方が受ける資格には違いありません。

 

簡単に言うと、実務者研修は、初任者研修より、介護の高度な知識や技術を学べる資格です。

そのため、初任者研修の上位資格として位置づけられています。

 

具体的にどういった違いがあるのか解説します。

2つの資格の違い

実務者研修は介護福祉士試験の受験資格

受講時間は実務者研修が多い

初任者研修に修了試験がある

 

実務者研修は介護福祉士試験の受験資格

介護士として取得できる資格の中で、介護福祉士は唯一の国家資格です。

この資格を取得するためには、実務者研修の修了が必須となります。

一方、初任者研修は終了しても受験資格になりません。

 

受講時間は実務者研修が多い

初任者研修…9科目/130時間

実務者研修…20科目/450時間

実務者研修は、初任者研修より11科目、320時間もの受講時間の差があります。

 

初任者研修に修了試験がある

初任者研修には、カリキュラム修了後に筆記試験があります。

一方、実務者研修には修了試験はありません。

 

※ただし、スクールによっては、受講内容を理解しているか確認するための試験がある場合があります。

その点は、スクールにて確認してください。

 

実務者研修は働きながらとれる資格なの?

実務者研修

結論から言うと、働きながら実務者研修を受講することは可能です。

実務者研修を受講する方の多くは、社会人として働いている方ばかりです。

 

しかし、実務者研修のカリキュラムは、基本的には450時間と定められているため、自分の休日や仕事終わりの時間を学習にあてる必要があります。

もし平日の日中に働いている場合は、土日や夜間に講座が開設されているスクールを選ぶなど、自身の都合に合わせてスクールを選択する必要があるでしょう。

 

実務者研修スクールの選び方

実務者研修

実務者研修のスクールは数も多く、平日コースや土日コース、夜間コースなど、さまざまなコースがあります。

「どれを選べばいいかわからない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

ここでは、スクールを選ぶ際のポイントを解説します。

 

スクールの選ぶときは、下記の4つのポイントを意識して選ぶようにしてください。

スクールを選ぶポイント

通いやすい場所にあるか

通いやすいスケジュールか

アフターフォローが充実しているか

料金はどれくらいか

 

通いやすい場所にあるか

実務者研修のほとんどが通信学習ですが、介護過程Ⅲと医療的ケアの科目は通学する必要があります。

通学日数は、7日間~10日間です。

 

1日や2日なら遠くても我慢できるかもしれませんが、7日間以上となると結構ハードだと思います。

なので、通いやすいスクールを選ぶべきです。

 

通いやすいスケジュールか

実務者研修では、自宅学習(レポート作成)をスクーリングの前に終える必要があります。

タイトなスケジュールだとレポートの提出に間に合わなくなります。

 

特に無資格者の場合は自宅学習の量が多いので、締め切りまで確実に提出ができる日程になっているかを確認してください。

 

アフターフォローが充実しているか

スクールによっては、実務者研修を修了したあとのアフターフォローがあります。

介護福祉士国家試験対策講座がセットになっている(割引を受けられる)

関連教材や実務に役立つ資料を安価で提供・無料貸し出しを行う

修了後に就職先を紹介してもらえる

同スクールが実施している他の資格講座に割引を受けられる

など、スクールによってサービスはさまざまです。

 

こういったサービスもスクールを選ぶうえで考慮しましょう。

 

料金はどれくらいか

実務者研修の受講料は、無資格だと15万円ほどで、決して安い金額ではありません。

自分の懐事情と相談して、スクールを選びましょう。

 

まとめ:介護士なら取得を目指すべき資格

実務者研修

今回は、実務者研修の取得方法や取得するメリット、そして初任者研修との違いまで解説してきました。

 

本記事のおさらい

実務者研修の5つのメリット

サービス提供責任者になれる

介護福祉士の受験資格が得られる(免除についても記載)

「たん吸引」や「経管栄養」を学ぶことができる

信頼獲得、給料アップ

就職・転職に有利

 

受講期間・受講時間

無資格なら、450時間、6ヵ月です。

ただし、持っている資格によって期間や時間は変わります。

初任者研修を取得している方は、最短で約2ヵ月で取得が可能です。

 

実務者研修は、通信+スクーリングで学習します。

スクーリングは、、介護過程Ⅲと医療的ケアの科目で、期間は7日間~10日間です。

 

実務者研修を取得した方は、介護福祉士を目指してください。

介護福祉士は、介護士の唯一の国家資格です。

取得をすれば、給料アップや仕事の幅が広がり、転職にも有利になります。

介護福祉士の受験資格や取得条件を解説した記事があるので、介護福祉士に興味がある方は、そちらをご覧ください。

≫【総まとめ】介護福祉士の業務内容から資格取得の仕方まですべて解説

 

今回は以上になります。

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