認知症

「パーキンソン症状 歩行困難が起こる」症状のケア

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「パーキンソン症状 歩行困難が起こる」症状のケア

 

パーキンソン症状 歩行困難が起こる

 

レビー小体型認知症の人には、パーキンソン症状(前かがみ姿勢 小刻み歩行 仮面の様な無表情)が現れます。

パーキンソン症状は、初期にあらわれる場合と遅れてくる場合があります。

初期にパーキンソン症状が現れるて後から、幻視や認知障害が加わってくることが多く、最初はパーキンソン病と診断される場合があります。

一方、パーキンソン症状が遅れてくる場合は、認知障害が先に現れるのでアルツハイマー型認知症やうつ病、老人性精神病と誤診されることがあります。

それほど、レビー小体型認知症の診断は難しいものです。

パーキンソン症状とは

パーキンソン症状は、中脳にある黒質などが障害され、脳内にある神経伝達物資であるドーパミンやアドレナリン・ノルアドレナリンが不足する事によって起こり、ドーパミンが正常の20%以下になると、パーキンソン症状があらわれると言われています。

パーキンソン症状の主な特徴

 

パーキンソン症状は、能面のように無表情なったり、すり足歩行、姿勢は前傾となり、足がでにくくなり、転びやすくなります。1日の間で調子がよくなったり、悪くなったりを繰り返します。

レビー小体型認知症では、パーキンソン症状によくある振戦(手の震え)があまりないことが特徴です。

介護者が苦労に感じるのは、動作が緩慢になることです。例えば、椅子から立ち上がろうとして体を動かそうとしても本人の意思ではどうにもならず、介護者が動かそうとしても体がこわばっており、抵抗が大きくなかなか立ち上がらせれないといったことがあります。そんな時は、介護者も力任せになりがちで、腰痛の原因となります。

歩行障害に対する介助

パーキンソン症状に多いのは歩行障害です。段差のない平らな床面でなぜかつまずくことが多くなり受診すると、病気が見つかるといったケースがあります。

歩行障害の特徴

・足首が伸びてしまう。
・すり足歩行になる。
・歩幅がせまくなる。
・腕の振りが小さくなる。
・一歩目が出にくい。
・歩き出すと止まれない、曲がれない。

一歩目が出にくい(すくみ足)時は、介護者は横から介助するのがよいでしょう。前から腕をつかんで介助すると足が出にくいので、腰がひけた状態になり、前傾になってしまいます。横から介助して、「いち、に、いち、に」と声をかけたり、片方の足が出にくい時は「左足からだしましょう。はい右です。」と交互に左右の出す足を指示してあげるといいです。また、テンポのいい音楽をかけるとこともおすすめです。例えば、行進曲やワルツ、隣のトトロの歩こうなどです。音楽に合わせて歩行することで、姿勢や歩幅が安定したという例があります。

パーキンソン症状のある人は、平らな面の歩行は苦手ですが、階段などの段差を上るのは得意で、「すっ、すっ」と足が出るのをよく見ます。

転倒に注意しましょう。

生活のなかで、とりわけ注意しなければいけないのは転倒です。レビー小体型認知症の人はアルツハイマー型認知症の人の10倍転びやすいと言われています。

パーキンソン症状がある人は、筋肉や関節が固まり、バランスをとることが苦手です。小刻みでの歩行となるので、容易に転倒します。反射神経も鈍くなっているため、転倒した際に、手で防ぐことができず、大腿骨頸部骨折や頭部打撲などを起こし、結果的に寝たきりとなってしまうケースが多々あります。

※大腿骨頸部は、足のつけ根の骨です。高齢者が転倒などによりよく骨折する箇所で、ここが骨折するとほとんどの場合立ち上がったり、歩くことができなくなります。

椅子からの立ち上がりや階段の上り下りは要注意

生活の中で、椅子からの立ち上がりや階段の上り下りの際は、十分に注意が必要です。椅子に立ち上がる際や階段の上り下りは体のバランスがくずれるため転倒リスクが高くなります。かなり不安定な時は、介護者はそばでサポートしましょう。介助者が後ろから声をかけるのも避けましょう。振り向き様に転倒することはよくあります。夕方から夜間に転倒リスクが上がるため、その時間帯は見守りを強化しましょう。

生活環境を整え、転倒リスクを減らす

生活環境を整え、転倒リスクを減らしましょう。つまずきやすいものやひっかかりやすいものを排除していきます。具体的には、玄関のマットレスを外したり、電化製品のコードを壁に沿わせたりしましょう。新聞や雑誌などは床に置かないように、床が水で濡れたらすぐに拭くようにしましょう。

介護保険サービスを利用して、玄関や階段に手すりをつけたり、トイレにⅬ字バーをつけるなどの住宅改修をしましょう。

服装にも気をくばりましょう。裾の長いズボンはひっかかりやすいので、避けましょう。外出時は、サンダルではなく、かかとのある歩きやすい靴を選びましょう。手提げかばんよりリュックの方が両手が使えるのでおすすめです。

その他、見過ごされやすいものが爪です。爪が伸びていたり、巻き爪になっていたら、きちんと手入れをして、少しでも転倒を減らしましょう。

機能訓練やリハビリで筋力の硬化を予防

今の医学では、パーキンソン症状を完全に治すことはできません。抗パーキンソン薬を服用して症状を緩和させつつ、運動や機能訓練(リハビリ)などで身体機能の低下や筋力の低下を予防していくことが大切です。

ポイントは「大きく」「ゆっくり」動くこと

柔軟体操をすることで、間接のこわばりを予防できます。こわばりを予防することで、間接の稼働域が増え、転びにくくなります。

下肢筋力の向上アップには、つま先上げやかかとあげ、もも上げの体操が有効です。足首を柔らかくしておくことで、転倒が予防できます。

日常生活の中でのリハビリも有効です。手紙を書いて、ポストに投函したり、庭の手入れをするなど、これらはやらされている感が本人感じないので長続きに有効です。

パーキンソン症状のある方は、誤嚥しやすくなっています。唾液が分泌しずらくなっているので、うまく飲み込めないことが起こります。パンなどの喉につまりやすいものは避けることがおすすめです。

体操や機能訓練は習慣化することが一番大切です。長く続かなかったり、やめてしまうことで筋肉の硬化は進んでしまい、転倒リスクがあがります。無理なのないことから始めていきましょう。

針灸やマッサージをとりいれることも有効です。筋肉の固縮をやわらげたり、精神的に安定が得られます。

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