皆さん、今話題の世田谷モデルを知ってますか?
東京都世田谷区の保坂展人区長は、「症状がない人を深刻になる前にピックアップ」
「誰でも、いつでも、何度でも」コンセプトに介護職員や保育士ら約2万人を対象に独自のPCR検査を行う体制、「世田谷モデル」を目指すと明言しました。
今回は、この「世田谷モデル」の概要と介護士の立場で考察した記事になります。
世田谷モデルの概要
東京都世田谷区では、新型コロナウィルス感染拡大に対応するためにPCR検査体制の整備と拡充ご行われました。
その柱は下記の2つになります。
世田谷モデルの概要
➀感染症の疑いのある有症状の方や濃厚接触者のPCR検査(1日600件)
②社会的インフラを継続的に維持するためのPCR検査(1日1000件)
➀感染症の疑いのある有症状の方や濃厚接触者のPCR検査
対象 | 発熱など有症状のある方または濃厚接触者 |
規模 | 1日600件程度 |
方法 | 保健所が行う行政検体 医療機関や医師会が行う保険診療によるPCR検査 |
事業費見込み | 851,691千円 |
主な内訳 | 医師、看護師、医師会委託 民間検査機関委託 PCR検査センターなど |
②社会的インフラを継続的に維持するためのPCR検査
対象 | ➀介護事業所で働く職員 ②保育園・幼稚園で働く職員 ③特養などの施設入所予定の方 |
規模 | 1日1000人程度(➀から先行開始) |
方法 | 前鼻腔拭いで自己採取し、プール方式で実施。 ※会場及び施設訪問による自己採取を想定。 ※実証実験により判断 陽性者へのフォロー COCOA推奨 |
概算経費 | 4億1400万円 |
主な内訳 | 医師、看護師などへ委託 |
介護士へのPCR検査は10月をメドにスタートする模様。
簡単に説明すると、世田谷区の介護士は、自分で鼻腔を拭い検体をPCR検査官に渡す感じになる模様です。
世田谷モデルを介護士の立場で考察
世田谷モデルについてSNSでは、賛否両論あるようです。
PCR検査2万人の世田谷モデルに、2週間隔離、施設閉鎖、経済停滞と「陽性者が出たら大変」を言い募る人多数だが、感染拡大を座して待てと? 検査せずに放置しろと? しかしこれは先進国がやっているごく当たり前のことで、安倍政権が動かないので「これを全国に広げよう」となるのが普通ではないのか。
— 立川談四楼 (@Dgoutokuji) August 25, 2020
世田谷の4億円PCR。保育士や介護施設の職員の2万人のデータを取って一体どうすると?陽性者は何人か出るでしょう。それでその施設は閉鎖へ?何の問題もない所に爆団投下するようなもの。さすが極左区長、保坂。陽性者を強引に見つけ出し混乱させ一体何がしたいんだよ。まるでアメリカの民主党地域だな
— 🇯🇵にこ姉 (@NikoNe_san_2525) August 24, 2020
世田谷モデルとか愚の骨頂を主張していた保坂区長が
とんでもないアホなことをやるそうです。
沖縄とか検査を急拡大した地域で医療崩壊しかけ無症状者
には行わないと方針転換をしたばかりなのにこのアホは一体
何を考えているのか?
偽陰性のリスクとか何も理解してない。https://t.co/1g1tPj6R98— ty (@ty88397162) August 24, 2020
以前は「検査が少なすぎる、もっと検査をするべき」が支流だったのに、いざ世田谷区が検査の拡充を声明すると反対意見が出てくるのは謎です。
数か月前にいっていたことと矛盾してないか?と思ってしまう。
とはいえ、介護士の立場から言わせてもらえば、世田谷モデルは大賛成です。
介護士はかなりの危機感をもって、業務に取り組んでいます。
施設内に新型コロナを持ち込んだら、入居者を殺してしまう。
介護士はそんな不安を持っています。
だからこそ、日々の身の振り方も人一倍気をつかうし、施設内の感染症対策も最大限努力しています。
毎日の検温、マスクは常に着用、施設内は常に消毒・換気、こういったことが日常となっています。
事実、うちの施設では、自分が感染して、入居者の感染させてしまうのが怖くて辞めていった職員さえいるほどです。
何より怖いのは、どこにウィルスがいるかわからないこと。
世田谷モデルのように、介護士の一斉PCR検査は、介護士が安心して働ける環境づくりになると思います。
陰性ならば安心して働けるし、もし陽性が出たとしても早期発見、早期対応により、施設内でのクラスターを最小限に防げるとも思います。
というわけで、世田谷モデルが全国に広がっていくことを期待しつつ、今回の記事を終わりにさせていただきます。