高齢化社会が進む中、介護現場での質の高いケアが重要視されています。
その一方で、美容を取り入れることで、利用者の心身の健康や生活の質を向上させるという新しいアプローチも広がりを見せています。
こうした背景から、介護と美容の融合を専門に学べる「介護美容研究所」が、注目を集まっているのです。
今回は、このスクールを卒業し、現場でその知識と技術を活かしている卒業生に独占インタビューを行いました。
彼女の学びや実践の体験から、「介護美容研究所」の魅力を徹底解剖します!
介護美容研究所の詳細や口コミを読みたい方は下記の記事をご覧ください。
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✓この記事を書いている人
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・この記事を書いている僕は、15年以上の介護経験がある現役の介護士です。
・介護福祉士と福祉用具専門相談員の資格を持っています。
・Twitterもやってます。(@shinbloger)
介護美容研究所の詳細
サービス名 | 介護美容研究所 |
運営会社 | 株式会社ミライプロジェクト |
代表取締役 | 山際 聡 |
所在地 | 〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-15−15 タガミ神宮前ビル2F |
設立日 | 2015年11月19日 |
電話番号 | 03-6300-6415 |
公式サイト | https://academybc.jp/ |
介護美容研究所は、介護と美容を融合させた専門分野を学べる、日本で初めてのスクールです。
全国に5箇所(原宿、横浜、心斎橋、名古屋、福岡)に校舎を構え、高齢者向けの美容スキルを学べる場を提供しています。
このスクールでは、高齢者や介護が必要な方々に向けた美容サービスに特化したカリキュラムがあり、受講生は美容と介護の両方に関する実践的なスキルと知識を身につけることができます。
また、受講生のバックグラウンドも多様で、さまざまな経歴を持つ方々が集まっています。
介護美容研究所の卒業生へ独占インタビュー
それでは、介護美容研究所の卒業生への独占インタビューです。
改めて、今回インタビューに応えていただいた卒業生を紹介します。
──介護美容研究所を選んだ理由を教えてください。
松村さん:今から25年位前に前職を離れようと考えた時に「元気な高齢者の為のレクリエーション」をしたいと思い、専門学校へ入学する予定でしたが結婚する事になり断念して。それから自分がやってみたい事のスクールができないかとずっと調べたりしていました。その中で「介護美容」が1番やりたい事に近かったので環境が整ったタイミングで入学しました。
──入学前の期待と実際の経験に違いはありましたか?
松村さん:入学する時にアロマセラピストだったのでできる項目ははじいて考えたりして半年コースにしましたが、実際はパンフレットから想像した授業内容より時間も足りないので内容的にかなり短縮されたイメージだったので一年コースにしてもよかったかなと少し思いました。
──時間が足りないと感じたのは、どんな授業でですか?また、時間が足りないと感じた理由を教えてください。
松村さん:講師によってカラーがあり、いただく資料の中でも読むだけだったりご自身の活動の話をたくさんされる授業もあったので共通する資料でもクラスごとに少し内容の違いはあった気がします。駆け足で進める場面もあった印象だったのでもう少し時間があった方がとは思いました。
実技の授業も「私の場合は〜」と教わる事も多く、たまに他のクラスの話を聞くと教わり方に違いがあったりしたのでネイルやメイクの実技ももう少し時間が欲しかった気がしますが
一応、補習の日もあったり講師の方やスタッフも練習したかったら少し残ってさせてくれたり質問する時間をくれたりしてくれていました。
マッサージもそうですが、ネイルもメイクも1日教えてもらえばできるようになるものではなく、経験しかレベルアップはないので経験が積める時間がもう少しあれば基礎をちゃんと身につける事ができるのではないかと思います。
──授業内容や実習について詳しく教えてくいただけますか?
松村さん:私は半年コースだったのではじめにメイクセラピー、ケアメイク基礎、カラーコーディネート、ケアネイル、アロマテラピー、ケアエステティック介護美容アセスメントの授業を受けて、その後は選択してその中の1つの応用クラスを学べるシステムなので私はケアネイルの応用を受講しました。あとはビジネスについて(訪問、電話でのアポイントやビジネスマナー、SNS活用、申請や確定申告など)実習はスクールの方と講師が一緒に来てくださるので何かあって戸惑った時も安心でした。施設のスタッフとのやりとりも間に入って下さり動きやすかったです。
──ビジネスに関する授業で、特に役立った授業内容を教えてください。
松本さん:確定申告などは今は必要ありませんがきちんと教えていただけたので自分でその時になってから調べるより習っておいてよかったと思います。チラシや訪問営業の難しさや現実のリアルな話も聞けて、授業の中で教えていただいて役立っています。
── 講師陣のサポートや指導方法についてどう感じましたか?
松村さん:講師に関しては本当にその講師によって違うと思います。基本的な内容は教本もあるので大体同じと思いますが、教え方、話す内容、教本以外のプリント等は実際に現場にいる方が講師なので個々にカラーがあると思います。
──在学中に特に印象に残った授業やイベントは何ですか?
松村さん:在学中に印象に残った授業はケアネイル応用で巻き爪の授業の時に私も巻き爪なのでサンプルになって講師に実践してもらいました笑。普段はなかなか巻き爪ケアを教わる機会もないと思うので参考になりました。実習はあまり乗り気でないご利用者様もいますが施術後には笑顔になってくれたり、それを見守ったり声をかけているスタッフさんが喜んでくれている姿も印象的でした。
──卒業後のキャリアや就職先について教えてください。
松村さん:卒業後は母が亡くなったりいろいろ忙しく、なかなか活動できませんでしたが通学中から働いていたアロマセラピストとしての活動や食品販売をそのまま今も続けつつ、今は少しずつ準備をはじめて介護施設やご自宅に訪問して「介護を受ける方には介護美容を 介護を提供している方にはワンコインでクイックマッサージを」サービスする活動をしています。
──介護施設や自宅訪問で提供している「介護美容」や「クイックマッサージ」の具体的な内容を教えてください。
松村さん:基本的には施設利用者の方にはネイル(ハンドマッサージ付き)をお一人700円約30分。施設スタッフの方に服を着たまま、座ったままで受けれるクイックマッサージをお一人500円でご提供します。施設によって1日のスケジュールやスタッフさんのシフト、レクリエーションの費用等が異なると思いますのでしっかり打ち合わせをしてその施設に合った時間や内容にカスタマイズが可能です。
例えば レクリエーション費用が個人負担ではなく全体で一律金額ならそれでやり取りします。スタッフさんへのクイックマッサージは夜勤が終わった方へや夕方のお帰り前など時間の打ち合わせもいたしますし、内容もそれぞれご希望に合わせてヘッド、フット、ハンドマッサージ、ネイル、メイクも組み合わせたりで対応可能です。
施設利用者様のネイルのレクリエーションのみ、施設スタッフ様のクイックマッサージのみのご依頼も承ります。
個人宅への訪問は、ハンドケア+ネイルが1000円、ご家族様へのクイックマッサージが500円(別途1000円出張費)でご依頼承ります。
こちらもプラス料金でハンドケア、ネイル、ご希望あればメイクのメニューのカスタマイズが可能です。
(活動拠点は東京都内、埼玉県、千葉県都内近郊)
──介護美容研究所で学んだスキルがどのように役立っていますか?
松村さん:現役の方達が講師なのでリアルな現状を教えてもらったり相談に乗ってもらえる事。実習で実際のご利用者様と接せる事ができるのはスクールに入っていないとできないので貴重だと思います。この2つがあったから今、活動するにあたってどうする事がベストなのかや過度の期待なしで落ち着いて行動できているのかなと思います。
──在学中に困難だったことはありますか?また、その困難をどのように乗り越えましたか?
松村さん:在学中は仕事をしながらだったので座学で眠くなってしまったり笑前日が深夜までの施術が入っていたりしたので少ししんどかったです。でも授業が座学だけでなく実技が多かったので実際に手を動かして学ぶ事が楽しかったのでそこまで困難に思った事はなかったです。
──仕事と授業のスケジュールをどのように調整していましたか?
松村さん:仕事と授業の調整は特にしていませんでした。入学する時に授業の曜日を決めて週1度の授業だったので特別な調整は必要なかったです。実習の場所が2ヶ所あり、私が行く施設が自宅からすぐの場所があったのでそちらに希望した事はあります。
私は必要ありませんでしたが授業をお休みした時は振り替えで他の日に受けれる授業もあります。
──卒業後のサポート体制についてどう感じましたか?
松村さん:卒業後のサポートはケアスィートがあったり、ボランティア実習のお知らせをしてくれるので活用している卒業生はけっこういるのではないのかと思います。私はケアスィートは手数料がかかる事と登録等が面倒だった事、サービス内容に縛りがあり間に介護美容研究所が入る事のプレッシャーを考えて利用していませんが、全て個人で活動をはじめるのは大変だと思うのでケアスィート等を活用するのもアリかとは思います。個人で活動するにあたっても私は介護美容研究所に卒業後も直接行って相談にのって頂いたりLINEでまめにアドバイスをりもらったりしていてありがたいし心強いです。
──ケアスィートの手数料はいくらですか?
松村さん:ケアスィートの詳細や実習の内容の返答は私からはご遠慮させていただきます。
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──これから介護美容研究所への入学を検討している方へのアドバイスをお願いします。
松村さん:これから入学する方や検討中の方にアドバイスとしては「お年寄りが好き♡」の気持ちだけでは難しいという事でしょうか。ケアビューティストというと綺麗なイメージですが全てのご利用者様に喜んでいただける訳ではなく本当に高齢者の方と接するのは難しいし、施設の方達とのコミュニケーションも考えて活動しないといけない、まだ職業とは認めてもらえていない職業です。介護美容研究所では介護に関する資格も取れますのでぜひ介護美容と一緒に介護が身近にない人には資格を取ったりして介護の知識も増やすといいと思います。
──高齢者との接し方が難しいと感じたのはどのようなタイミングですか?
松村さん:高齢者との接し方で難しい事は認知症の度がその人によって違う事とプライドが高い人や我が強かったり、人と関わりたくなかったり気分の揺れが激しかったりが高齢者の方が前面に出ている場合が多いのでそれにふりまわされずに、コントロールしながら接していく事だと思います。
よく「子供に戻る」と言いますが、認知症も入って相手に気を使う事も少なくなるので、こちらが余裕をもって寄り添う対応を心がける。耳が遠い、手が不自由、なども頭に入れてその人に合わせた接し方をしていく事も難しいけれど大切だと思っています。
──職業としての認知度が低いことが活動にどのような影響を及ぼしていますか?
松村さん:職業としての認知度が低いと訪問営業をした時に介護美容は「なくても過ごせるもの」と認識する人も多く、軽くあしらわれたり必要ないと言われてしまう。もっと「あったらいいもの」と認知されたいと思っています。
──入学前に知っておくと良いことや、準備しておくと良いことはありますか?
松村さん:プレスクールもあるし、特に入学前に知っておいたり準備するといいことは特にないと思います。
──学校の設備や環境についてどう感じましたか?
松村さん:私が入学した頃はまだ東京と大阪にしかなかったので原宿校に通っていましたが綺麗だし勉強しやすかったと思います。スタッフの方々も気さくでお話しやすかったです。今でも相談に乗っていただいたりしています。
──在学中の学生生活や仲間との関係について教えてください。
松村さん:在学中は年齢も現職も幅広く、住んでいる場所もバラバラなクラスでしたがだからこそワイワイみんなで楽しく過ごしていました。今はみんなそれぞれになってしまい、連絡も途切れてしまっていますが。
──介護美容研究所の学費について率直な意見をお願いします。
松村さん:学費は正直高いと思います。授業の時しか使わなかった教材もたくさんあるし、教材を入れるバックなどもう少しわかりやすく、なるべく安く済むようなアドバイスをいただけたらありがたかったなと思います。
──具体的にどの教材が授業以外で使われなかったと感じましたか?
松村さん:教材的にはメイクパレットの色がたくさんあるので使わない色が多く、もう少しよく使う色だけでいいと思いました。授業には必要なので仕方がありませんが今は施術的に使わない物が個人的にたくさん出てくると思います。指定の物以外に使い捨てのスティックなどは自分で購入しなければならなくて個人で注文して買わなければならなかったので1人が注文してみんなで分けたりしていました。
──教材を入れるバックとありますが、指定のバックも購入するのでしょうか?
松村さん:教材を入れるバックは指定がなくて、メイクバックやネイル用など項目に分けて買ってしまったのでそこまでちゃんとした専用バックを買わなくてもよかったと後悔しました。でも一応講師やスタッフの方がどういうバックがいいかとかどういう収納グッズがいいかはお話してくれるのでその人それぞれで買い揃えていたので単に私が試行錯誤していろいろなものを買ってみてしまったのがいけなかったのかもしれません。
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まとめ:インタビューから見えた介護美容研究所の全貌
介護美容研究所は、介護と美容を融合した新しいキャリアを目指す「ケアビューティスト」を育成する専門学校です。
インタビューによると、介護美容研究所のカリキュラムは多岐にわたり、実践的な内容が豊富であることがわかりました。特に、選択クラスで応用的なスキルを学べるシステムは、個々のニーズに応じた専門性の高い学びを提供しています。
また、卒業後もサポート体制が整っており、卒業生はこのサポートを受けてケアビューティストとしての活動をスタートさせているようです。
学費に関しては、松村さんは率直に「高い」と感じていることを述べています。また、授業で使用しない教材や必要以上に購入するアイテムがあることも指摘しています。
今後は、学費や教材費用についての透明性とコストパフォーマンスの向上が期待されます。
入学を検討している方々に対して、松村さんは「お年寄りが好き」という気持ちだけでなく、介護や美容の専門知識をしっかりと学ぶ意欲が必要であるとアドバイスしています。
介護に関する資格の取得も勧めており、介護のスキルや知識を身につけることで、介護美容の分野での活動をより充実させることができるとしています。
改めて、今回インタビューに応えていただいた松村さん、ありがとうございました。
松村さんのご活躍をこれからも応援していますし、ますますのご成功をお祈りしております。
今回は以上になります。