認知症

【認知症予防に効果あり】回想法の実践

本記事の内容

・回想法の実践方法

この記事を読むと回想法の実践方法がわかります。

回想法の実践方法

回想法には大きくわけて個人回想法とグループ回想法があります。また、家族や夫婦対象の回想法も展開されています。

1対1で行う個人回想法は、病院や施設ではなく、自宅にて看護師やソーシャルワーカー、ヘルパーなとも行うことができます。老人ホームの介護士などが日常のケアの中で回想法を活かしたコミュニケーションを行うことはとてもいいことです。本人との信頼関係の構築にも回想法は力を貸してくれます。

グループ回想法では、だいたい5~ 10 名前後の小グループ構成を作ります。グループで行うメリットは、相乗効果として、グループの力によって回想が深まり、回想の力によってお互いの関係が深まる効果があります。

グループホームを例に回想法の実践方法を表にします。

参加者の情報を収集する

基本的に、回想法に参加するにはある程度のコミュニケーション能力が必要です。したがって、参加者の聴力や視力、思考力や集中力などを事前に知っておくことが大切です。個人回想法であれば、聴き手の配慮によってある程度補うことができますが、グループ回想法においては、それらの能力がある程度備わっていることが必要です。コミュニケーション能力が低いと回想法の実施そのものが難しくなることもあります。本人にとって嫌な思い出となり、参加を拒むことになりかねません。

例えば、最初は話しやすいテーマ(子供の頃の遊び、仕事)から選ぶのがよいです。回を積み重ねていきながら、適切なテーマを選んでいきましょう。

また、参加者の配慮すべき点や、起こりうる問題、座席なども事前に検討しましょう。

回想法のテーマ例

参考

・子供のころ遊んでいたおもちゃ
・子供のころ住んでいた町
・子供のころ住んでいた家
・すきだった教科や嫌いだった教科
・10代の頃好きだった俳優
・流行っていた歌
・どんな仕事をしていたか
・もらってうれしかった誕生日プレゼント
・両親の話
・子育ての話
・お正月の過ごし方
・季節の思い出
・旅行の思い出
・戦争の話

回想法グループにおけるセッションの流れ

回想法の実例集

個人回想法の実例を紹介します。

聴き手:Aさんとアルツハイマー型認知症の女性:Bさんとの会話です。

A:こんにちは。初めまして、Aと申します。
B:あらこんにちは。いつ会いましたか?
A:今日初めてお会いします。Bさんとお話をしに来ました。
B:そうですか。何も話すことないよ。
A:そうおっしゃらずに。お年をお聞きしてもよろしいでしょうか?
B:はい、76歳です。
A:76歳なんですね。お若いですね。もっと若いと思いましたよ。
B:あらお上手ね。
A:今日はいい天気ですね。日光を浴びるのは気持ちいいですね。
B:ええありがたいですね。
A:本を読んでいたんですね。どんな本を読んでいるんですか?
B:司馬遼太郎です。
A:司馬遼太郎なんですね。どんな内容ですか?
B:テレビドラマになったものですよ。
A:テレビ放映はいつ頃でしたか?
B:5年前、8年前かな。
A:よく見ていたんですね。面白かったですか?
B:毎週楽しみに、見ていました。
A:その頃、Aさんは60代だったんですか。
B:そうだったかな。50代だったかな。
A:その頃、Aさんはどんなことをしていましたか。
B:田んぼや畑で、百姓をしてましたよ。
A:そうでしたか、苦労したんでしょうね?
B:そうだね、昔は、農機具なんてなく、みんな手作業だったね。
A:その当時は、あまり苦労とは思わなかったんでしょうか?
B:なんか、夢中でやってきたね。
A:そんな中で、楽しいと思うことは何がありました?
B:子供が小さいときは、畑に連れて行き畑仕事を一緒にやりましたよ。
A:何歳くらい迄、仕事をされていたんですか。
B:今でもやっているよ。もうすぐ、田植えの準備が始まるよ。
A:そうですね。これから、田植えの準備ですね。
B:これから、忙しくなります。
A:何時ころ起きるんですか。
B:今は6時起きだけど、田んぼが始まると4時起きだね。
A:4時は速いですね。何をするんですか
B:田んぼが始まる時期は、草が生えだす時期でもあり、朝飯前に草むしりすんだ。
A:草むしりは、腰が疲れませんか。
B:慣れているから、痛くはないけど、腰が曲がったね。
A:体に気を付けて、畑仕事やってくださいね。
B:はい、ありがとう

自己紹介から始めて、天気や年齢の話から徐々に打ちとけていってますね。昔の百姓の話をしているうちにBさんは昔の戻り、農作業をしようという気になったようです。

以上、回想法の実践方法の記事になります。

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