■うちの施設がブラック施設ならどうすべき?
■ブラック施設に入職しないためにはどうすればいいの?
残念ながら、介護業界には「ブラック施設」と揶揄される施設があり、そういった施設にいいように使われ使い捨てられるスタッフも多くいます。
この記事を書いている僕は、10年以上の介護経験がある現役の介護士です。
介護業界に精通しており、介護士からありえないような介護施設の内情を聴いてきました。
そこでこの記事の前半では、ブラック施設の10の特徴を紹介しつつ、後半では「ブラック施設に入職した場合にすべきこと」と「ブラック施設に入職しないための方法」を解説します。
この記事を読むことで、ブラック企業を見極めるポイントが分かり、ブラック企業を避けるためにすべきことまで理解できます。
✓本記事の信頼性
もくじ
ブラック施設の7つの特徴
それでは、ブラック施設の7つの特徴を紹介します。
ブラック施設の7つの特徴
・サービス残業が当たり前
・有給がとれない、もしくはとりずらい
・常に人手不足
・介護職がしてはいけない医療行為をさせている
・利用者からの暴力・セクハラ対策を検討しない
・陰口や悪口が横行しいる
・パワハラが横行している
サービス残業が当たり前
勤務中は介助に追われて、介護記録は勤務時間が終わってから書くといったように、サービス残業が当たり前となっている施設が多くあります。
介護士の声
夜勤入り16時30分~翌朝9時迄の夜勤で『ナースが15時30分からカルテ見るから15時には、夜勤入ってください。
でも給料は16時30分からしか付きません』って言われました。
サービス残業を90分してからの夜勤…
私は『あり得ない…』と思いました。
引用:Facebook
こういったありえない施設もあるくらいです。
「皆、そうしているから…」とスタッフも受け入れてしまっているようですが、これ法律違反です。
サービス残業以外にも、法定外労働や休日労働、深夜の割増賃金などが支払われていない場合にも違反となります。
有給がとれない、もしくはとりずらい
休日や有給の取得は労働者の最低限の権利です。
2019年からは、年に5日の有給取得が義務となりました。
有給がとれない、とりずらい施設は明らかにブラック施設です。
常に人手不足
ブラック施設は、職員への待遇や教育が不十分なため、離職率が高く、常に人手不足となりがちです。
介護士の声
明日から、また夜勤連続。
今月は、9回だけど、来月も多いんだろな。
早くスタッフが入って来てくれたらいいな。
精神的にしんどい
引用:Facebook
こういった施設のように夜勤が8回以上ある、早番と遅番を兼務で毎日残業といった施設は、心身ともに疲弊してしまいます。
介護職がしてはいけない医療行為をさせている
原則的に介護士が医療行為をすることは禁止されています。
なぜなら、医療行為は利用者さんの生命・身体に危険を及ぼす可能性があるからです。
具体的には、摘便、褥瘡の処置、インシュリン注射、血糖値の測定といった行為にあたります。
こういった行為を介護士にさせている施設はブラック確定です。
利用者からの暴力・セクハラ対策を検討しない
介護の現場では、利用者からの暴力やセクハラはよくあります。
介護士の声
0代前半の娘が入浴解除してたら全裸の男性利用者に「お前旦那と毎日ヤってんだろ。なら俺にもヤらせろよ」と迫られ(他の職員により阻止)って事が昔ありました。
その利用者は送迎の若い女性職員にも背後から抱き付く等してます。
介護業界では「セクハラされても犬に噛まれたと思って我慢しましょう」とよく聞きますが、許されないと思う。
引用:Facebook
こういった問題行動のある利用者に対して、現場に丸投げして何も対応しない施設は、問題ありです。
陰口や悪口が横行しいる
陰口や悪口が横行している施設は、職場の雰囲気が悪くなり、働きずらくなります。
僕は、そういった原因の一つに、職員の教育不足にあると考えています。
教育不足は施設の怠慢です。
パワハラが横行している
地位や権力を使った嫌がらせをするパワハラは、あってはなりません。
介護士の声
ひじが痛いんです。と施設長と主任に話をしてからパワハラがパワーアップしております。
耐えきれなくなっており、やる気スイッチが入らない私です。
相変わらず、痛みもあり辛いです。
引用:Facebook
こういった介護士の悩みにも上司は真摯に向き合って欲しいものです。
今の職場で、当てはまっている項目があったらブラック施設の可能性があります。
もし当てはまっていて、少しでも辞めたいと感じるなら、今後について検討すべきです。
ブラック施設に入職してしまった時にとるべき行動
結論を言うと、ブラック施設はすぐに辞めるべきです。
心身にダメージを負いながら、ブラック施設で働きつづきることに何のメリットもないです。
ブラック施設でいいように使われうつになる人もいるんです。
そういったことはマジで避けるべきです。
それでも「自分が我慢すればいいや」「どこもこんなものでしょう」「今さら転職するのもなぁ」と半ば諦め気味の人もいると思いますが、決してそんなことはありません。
介護業界には、ブラック施設とは逆のホワイト施設も多くあります。
あなたが自分らしくやりがいを持って働ける施設が必ずあります。
さらに、介護業界は求人も多く、転職はそこまで難しくありません。
なので、「今の施設はブラックかも…」と辞めたいと感じるなら転職をおすすめします。
注意点として、ブラック施設は常に人手不足なのでなかなか辞めさせてくれない場合があります。
そんな時に穏便に退職するための方法を「もう無理!」介護士を辞めようと思った時にうまく辞める方法は。の記事でまとめているので合わせてご覧ください。
ブラック施設へ入職しないためには…
ブラック施設へ入職しないためには、求人票や面接・施設見学で判断するしかありません。
その際にチェックすべきポイントは下記になります。
ブラック施設を見極めるポイント
・常に求人を出している
・周辺の事業所と比べて、給与が高い
・職員や利用者の笑顔が少ない
・即日内定、すぐに勤務開始を求められる
ブラック施設は常に人手不足なので、常に求人を出していたり、すぐに働くように求められたりします。
とはいえ、介護士歴が浅かったり、ましてや異業種からの転職組の方には、求人票や施設見学で判断することは不可能です。
そこで僕は、転職エージェントを利用することをおすすめします。
なぜなら、転職エージェントなら介護業界に精通したキャリアアドバイザーが、施設の雰囲気や内情など、求人票では決して分からないことまで教えてくれるからです。
転職エージェントを利用して、やりがいのある職場を見つけた介護士はたくさんいます。
なので、ブラック企業に入職しないためにも転職エージェントを利用しましょう。
転職エージェントを知りたい方には、介護士が勧めるおすすめ転職エージェント4社【ニーズ別に紹介】の記事が参考になります。
まとめ:ブラック施設は働くことはムダ
今回は、ブラック企業の7つの特徴とブラック企業に入職しないためにすべきことを記事にしました。
✓本記事のおさらい
ブラック施設の7つの特徴
・サービス残業が当たり前
・有給がとれない、もしくはとりずらい
・常に人手不足
・介護職がしてはいけない医療行為をさせている
・利用者からの暴力・セクハラ対策を検討しない
・陰口や悪口が横行しいる
・パワハラが横行している
もしあなたの施設が上記の項目に当てはまるものがあり、ちょっとでも「辞めたい」と思うなら、転職を検討しましょう。
今回は以上になります。